会社の風土を変えろ!

日本経済新聞2月8日付夕刊の生活欄に「入社前から転職活動」という記事が掲載された。
私のような人財育成を専門にする人間にとっても目がひきつけられる記事である。

大手商社への就職が内定した女子学生(22)は「学生のうちに転職という選択肢を考えるのは当然です」と話す。一昔前なら「石の上にも3年」「3年以内での転職は不利」というような話もあったが、転職者を受け入れる企業は織り込み済みなのだろう。

優秀な学生や社員は「入社した会社でいかに役に立つか」よりも「自らの市場価値をいかに高めるか」ということに関心を持っているようである。

日本経済新聞には下記の図も掲載されている。社内の常識、上司の能力、ビジョンなどに対する若手社員がギャップを感じることが多いようである。つまり会社の風土を若手社員の目線で見直す時期が来ているということであろう。

「9時始業だから若手は15分前には出社するもの」「期末のサービス残業はあたりまえ」「通勤時は新聞読んで備えよ」などは、「上司の常識は若手の非常識」の部類に入っているのだろう。

ウォルト・ディズニー・カンパニーでは、直属の上司ではなく、他部署の上司が相談役を担うというメンター制度があるそうだ。直属の上司に普段言えないことをも堂々と相談することができる。若手社員は多様な価値観を吸収することができるし、上司層は相互監視をしているようなものであるから、自然とハラスメント抑制効果もあるだろう。さすがに世界のエクセレントカンパニー、シンプルだがすばらしいシステムである。

このような人財育成の仕組みを考えることが、即ち会社の風土を変えることになっていくはずである。いつの間にか「自社の常識は世間の非常識」と言われないように、自社の風土を見つめ直すことが経営者には求められるようである。

PRE